ファクタリングのメリットとデメリット

ファクタリングのメリット

ファクタリングのメリットについて、債権者、債務者、ファクタリング業者のそれぞれの視点から整理してみましょう。

債権者のメリット
・支払期限が来ていない売掛金の即日入金が可能となる
・支払期限には売掛金の満額が確実に入金される
・顧客である債務者との間で、支払い滞納などのトラブル発生のリスクがなくなる
・貸し倒れリスクは業者が負ってくれる
・売掛金の回収コスト(領収書発行に伴う印刷代や郵送料、人件費)が不要となる
・約束手形や債権の紛失や盗難のリスクがなくなる

債務者のメリット
・約束手形や債権の発行が不要となり、事務手数料が削減できる
・債権者との間での、支払いに関するトラブル発生のリスクがなくなる
・ファクタリングのシステムへの参加は担保が不要であるため、手元に現金がない場合でも取引が成立する

業者のメリット
・債権者から手数料を徴収できる
・債権者および債務者からシステム参加料を徴収できる

ファクタリングのデメリット

一方で、ファクタリングを利用する場合は、当然デメリットもあります。
債権者、債務者、ファクタリング業者のデメリットは以下のとおりです。

債権者のデメリット
・業者への手数料が比較的高額である
・システム参加料が発生する
・優良な業者を選ぶ必要がある

債務者のデメリット
・システム参加料が発生する

業者のデメリット
・債務者の支払い遅延や倒産した際の貸し倒れのリスクを負わなくてはいけない

メリットとデメリットのまとめ

このように、ファクタリングはどちらかというと債権者にメリットが大きいサービスです。
債権者はこのメリットを得るために、システムへの参加料に加えて、即日入金や支払期限前の入金に対して相応の手数料を支払っているわけです。
一方で、債務者にとっても、担保なしで高額の取引に参加できるのは大きなポイントと言えるでしょう。